産後の尿もれ

    目次(Contents)

    産後の尿漏れでお悩みの方

    まず最初に

    産後の尿漏れは改善できる

    という事を認識して頂きたいと思います。
    一般的に、尿漏れ(尿失禁)は、自分の意思とは関係なく尿が漏れてしまうこと、と定義されています。産後の女性にもよくみられる症状で、実際に悩んでいる方も多いのですが、とてもデリケートな問題につき、

    恥ずかしいから相談してない

    時間が経てば治ると思いそのまま

    病院に相談したけど、流された…

    というママさんが少なくありません。

    ネットで見た尿漏れ体操をしたけど変わらない

    産後から時間が経ったけど、全然尿漏れが治らない

    と言われ、当院へ来院される方も多くいます。産後の尿漏れは「時間が経てば勝手に治る」「放置しても大丈夫」ではない場合が多くあります。産後の尿漏れは、日常生活に大きなストレスをかけているだけではなく、❝体が正しく使えていないサイン❞という可能性もあります。

     

    これは骨盤底筋をはじめとしたインナーユニットと呼ばれる体の部分が正しく機能していない為に、尿漏れを引き起こす事があるからです。では、産後の尿漏れの原因は何かまた、産後の尿漏れは?インナーユニットとは何か?次の項目でご説明していきます!

    産後の尿漏れの原因

    そもそも尿漏れといっても色々なタイプと原因があります。一般的に尿漏れ(尿失禁)は

    1. 腹圧性尿失禁
    2. 切迫性尿失禁
    3. 溢流性尿失禁
    4. 機能性尿失禁

    に分類されると言われてます。そのなかでも一番、発生頻度の高いものが、腹圧性尿失禁というタイプであり、出産・加齢・肥満などによりリスクが高くなると言われています。産後女性の尿漏れも、この腹圧性尿失禁であることが多いと言われています(産後の尿漏れの原因が全て、腹圧性尿失禁というわけではありません)

    尿漏れのタイミングとして良く聞かれるのが、

    • 赤ちゃんを抱きあげる
    • 少し小走りをする
    • 咳・くしゃみ

    などの普段の生活でお腹に力を入れた時です。(これは、腹圧が強くなると尿が漏れてしまうということ)

     この腹圧性尿失禁に関して日本泌尿器科学会では、

    “女性の尿失禁の中で最も多く、週1回以上経験している女性は500万人以上といわれています。これは骨盤底筋群という尿道括約筋を含む骨盤底の筋肉が緩むために起こり、加齢や出産を契機に出現したりします。”

    ≪日本泌尿器科学会のHPより一部抜粋≫

    とあります。つまり、『尿漏れは女性にとって珍しくない症状』ということなのです。それを踏まえて、産後の尿漏れの原因をお伝えします。それは、“インナーユニット(体幹)の機能低下”です!

    さっきも聞いたけど、インナーユニット?って何?

    大事なのは、骨盤底筋じゃないの?

    と感じた方もいると思います。色々な意見がありますが、先に結論からお伝えすると、

    骨盤底筋群だけでは不十分

    ということです。では、このインナーユニットとは何か?という話に戻ります。

    インナーユニットとは?

    インナーユニットとは、体幹の周りをコルセットのように取り囲む深層の筋肉の総称です。インナーユニットは、腹圧(お腹にかかる圧力)を調整する事で体幹の安定性に大きく関わっています。

    インナーユニットを構成する筋肉は

    • 腹横筋
    • 骨盤底筋群
    • 多裂筋
    • 横隔膜

      の4つが中心となってできる、体を安定させるのにとても重要な部分のことです。このインナーユニットには、とても大切な役割があります。それは、

    • 体を安定させる
    • 良い姿勢を維持する
    • 腹圧をコントロール

    という役割です。インナーユニットの空間の底になる部分には、“骨盤底筋群”があります。この骨盤底筋群は、尿を止める筋肉(尿道括約筋など)と深く連携しています。なので、「インナーユニットがうまく使えないと尿漏れが起こる」という場合があるのです。

    先行研究でも

    インナーユニットの機能低下は腹圧性尿失禁と関連性があることが推察される。これらのことから、尿失禁に対する理学療法を処方する際は、骨盤底筋だけでなく多裂筋および腹横筋を含めた多角的な評価・治療が必要であると考える。

    《腹圧性尿失禁とインナーユニットの関連性について より一部抜粋》

    とあります。つまり令和の時代では

    『尿漏れの理学療法(リハビリ)は、インナーユニットの機能を戻すこと』

    と言っても過言ではないと考えています。

     インナーユニットの機能不全

    なぜ?インナーユニットの機能が落ちる?

    ☆妊娠すると
    ➔子宮が大きくなり横隔膜や腹横筋が伸張される

    ☆出産すると
    ➔骨盤底筋群が児頭の通過で伸長される。

     帝王切開では、切開により腹横筋の機能が低下

    この妊娠・出産の過程の中でインナーユニットの機能不全が生じ、結果として姿勢の乱れ・体幹筋力のパフォーマンス低下・生活体力の低下等が引き起こされると考えられています (この他にもインナーユニット機能低下の原因はたくさんあります)

    当院では
    尿漏れの原因となっている、このインナーユニットに対してアプローチを行っていきます。

    尿漏れをケアしないとどうなる

    では、この産後の尿漏れに対して何もケアしないとどうなるのか?放置しても良いのか?という事についてお伝えします。実際には、適切な処置をせずに放置しても、日常生活を送っていく間に、徐々に気にならなくなるケースもあります。ですが、しばらく続いているようであれば注意が必要です。また、尿漏れが続く事で、膀胱(ぼうこう)や腎臓の感染症を引き起こしやすくなることもあります。

    『しばらく様子みて、尿漏れが勝手に無くなればOKでしょ』と考える方も居ますが、その考え方は少し危険です。確かに尿漏れの症状が落ち着いた場合、そのまま様子をみる事も出来ますが (本当は泌尿器科の先生に一度相談すると良いです)

    インナーユニットが正しく使えなかったから尿漏れが起きた

    という可能性があるからです。この場合は、インナーユニットを正しく使えるように戻しておいたほうが良いです。それは、そのまま放置していると、後になって様々なトラブルが起こる可能性が高いからです。なので尿漏れがある方・尿漏れがあった方は、一度インナーユニットが正しく使えているかどうかをチェックすることをおススメしております。

    当院では、尿漏れがある方、あった方に産後のcore(体幹)チェックをしています。
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    一般的な尿漏れケア

    一般的な尿漏れケア、ここでは腹圧性尿失禁に対するケアについてお伝えします。泌尿器科などで行われている治療のメインは『骨盤底筋体操』や『尿道を締め付けるはたらきのある薬(β受容体刺激薬)』を使う方法があります。

    骨盤底筋体操はケーゲル体操とも呼ばれ、インターネットで調べるとたくさん出てきます。ここでは詳しくはお伝えしませんが、「肛門・膣・尿道を締めたり緩める。膣をお腹のほうに引き上げるようにする」という感じの体操が多いようです。腹圧性尿失禁の治療の中心となり、症状が改善しない場合には薬や手術を選択する場合もあるようです。

    当院の尿漏れケア

    当院では、まず整体でインナーユニットの機能を戻します。平行して、尿漏れを改善させる為のエクササイズも行います。それらにより骨盤底筋群の機能も戻しながら、尿漏れの改善を目指します。インナーユニットの機能が戻ると、体(体幹)に力が入りやすくなります。当院では、体幹が正しく使えているかを目安にしてインナーユニットの評価を行います。

    施術後は『体に力が入るようになった!』と実感される方がほとんどです

    併せて自宅で行えるエクササイズなども指導させて頂きます(一般的な骨盤体操・ケーゲル体操ではありません)。産後の尿漏れは、きちんと体を整えることで改善できるかもしれません。「どうせ、変わらない…」と諦める前に、やれるだけの事は、やってみましょう!

    産後の骨盤整体 患者様の声

    産後立ったり座ったりが辛く…腰も痛かったのが施術の度に楽になり、体に力も入るようになりました‼産前からの尿漏れや恥骨痛も解消され本当に通院してよかったです‼
    産後3ヶ月 30代女性

    ※当院の整体を実際に受けた個人の感想になります。施術の効果を確証しているものではありませんが、ほとんどの方がその場で身体の変化を感じています。参考としてご覧ください

    ご予約前に、こちらもご参考ください

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    こんな風に予約されています

    ご予約の際は、こんな感じでお話される方が多いです

    初めてなんですが、ホームページで『産後の骨盤整体・マタニティ整体』を見てお願いしたいと思って電話 (LINE) しました

    その際、

    ① 誰と来ますか (1人 or 赤ちゃんと一緒)

    ※ベビーベッドの対応がありますので、月齢・つかまり立ちが出来るか?なども教えてください。

    ② 痛みや不安などの今の症状

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    参考文献・資料】

    1)腹圧性尿失禁患者に対するインナーユニット機能を用いた新たなトレーニング方法の開発と介入効果

    平成27年度 保険医療学専攻・理学療法学分野・基礎理学療法学領域 生方 瞳

    研究指導教員:丸山 仁司 副研究指導教員:野村 高弘

    2)日本泌尿器科学会 https://www.urol.or.jp/public/symptom/04.html

    3)腹圧性尿失禁とインナーユニットの関連性について

    生方 瞳、赤堀八重子、霍 明、丸山 仁司

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